エリンギって、漢字で書くとどんな表記になるのか気になりますよね。
ひらがなで書くことの多いきのこ類ですが、えのきやしめじも漢字表記がちゃんとあります。
ではエリンギは・・・?
その答えは意外なものでした!それではゆっくりご覧ください。
エリンギを漢字で書くと?
エリンギの漢字表記の答えは
・・・
・・・
漢字表記なし!!
が答えでした!!
なぜ漢字がないのかというと、エリンギはもともと日本きのこではなく、和名としての正式名称がないからです。
きのこの学名の一部がそのまま名付けられているのです。
なんと、エリンギという呼び方は日本でしか通用しないのだそうですよ。これは意外でした!
ちなみにイタリアではeryngiと書いてエリンジィと呼ぶそうです。フランス語ではblanc du paysと書きます。
エリンギの名前の由来とは?
エリンギの名前の由来に触れてみましょう。
エリンギの学名は「Pleurotus eryngii(プレオロータス エリンギ)」といいます。
学名の正式な書き方はこちらになります。
Pleurotus eryngii (DC. : Fr.) Quel.
カッコの前の部分は斜体で記すのが正式です。
カッコ書きは最初にこの学名を付けた人を略字で表しています。学者さんの名前です。
「エリンギ」という名称の由来は、はっきりしたことはわかっていませんが、エリンジウムという植物の枯れた根っこに寄生することからとったのではないかという説があります。
エリンジウムというのは聞きなれない言葉ですが、セリ科の植物のことで、エリンギウム・カンペストレ (Eryngium campestre) と言います。
日本には自生しておりません。そのためエリンギはもともと日本にはないキノコなのです。
たとえばマツタケが松の木からしか生えないのと同じですね。
エリンギの原産国はどこ?
エリンギが寄生するエリンジウムという植物は、中央アジアやアメリカ、地中海地方の植物です。
エリンギの原産はヨーロッパで、地中海沿岸を中心に栽培されています。
主な栽培地はイタリアやフランスなどの地中海性気候の地域が中心ですが、ほかにもロシア南部や中央アジアなどのステップ気候の地域も原産地となっています。
フランス料理やイタリア料理では定番の食材です。
日本に入ってきたのは1999年くらいで、台湾を経由して菌が渡来したようです。
日本で栽培がおこなわれるようになって「じょうねんぼう」「みやまじめじ」「かおりひらたけ」「白あわび茸」といった和称がつけられたのですが、定着せず、エリンギの名前で認知され現在に至っています。
まとめ
エリンギを漢字でどう書くか?謎が解けましたね!
日本で普及しているエリンギは根っこが長く伸びていますが、イタリアでは傘が開いているものが好まれるそうですよ。
わたしたちがエリンギと認識しているキノコは、もともとは外来種ですが日本で独特に発展したキノコと言ってもいいのかもしれません。