厄払いの初穂料を連名にしてもいい?のし袋の書き方はどうなる?

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蝶結びの水引のついたのし袋と一万円札3枚
厄払いの初穂料のマナーって、知らないことばかりで戸惑いますよね。

夫婦や兄弟などふたりで一緒に厄払いしてもらいたいときに、一つの封筒に連名で書いてもいいものなのか?

それとも一人づつ分けるべきなのか?迷ってしまいます。

今回は、初穂料ののしの書き方についてお伝えしますね。

厄払いの初穂料を連名にしてもいい?

ズバッとこれが正しいです!とお伝えできたらいいのですが、初穂料の連名については、絶対的な正解があるわけではないようです。

というのも、神社によって回答が違っていたり、神職の方によって考え方が違っていたりするからです。

そうは言っても「連名はやめてください」と言われることはなく、「できれば別々の方が好ましいですが連名でもOKですよ」というスタンスの回答を受けることが多いようです。

気を付けておきたいのが、祈祷の後にいただく神授品の数です。

御札やお守りのほか、お神酒や厄除御神箸などを授けてくださるのですが、連名だと御札やお守りは人数分頂けて、ほかの記念品は一人分になることもあるようです。

神社によってケースバイケースであると思われます。

このあたりは気にする人は気にすることだと思いますので、あらかじめ問い合わせておくとよいでしょう。

初穂料のし袋を連名にするケース

連名と言っても色々なケースがあります。

たとえばご夫婦や家族全員で厄払いを受けるとき、ご祈祷の種類は厄払い一つなので、ひとつののしに連名にしても特に問題はありません。

ところが夫が厄年なので厄払い、同伴する妻もついでなので健康祈願してください、みたいになると、ご祈祷の種類が厄払いと健康祈願なので別々ですよね。

この場合、2種類になるので封筒を分けるべきだという考えもあるようです。

また、既婚の兄と未婚の妹が一緒に厄払いに行きました。苗字が違うけど封筒は一つでもいいの?なんて疑問もありますよね。

こちらは、苗字が違うなら別々の封筒を用意したほうがいいという意見が多いようです。

とても迷ってしまうところですが、神社によっては問題なく連名で受け付けてくれる場合もあります。

心配な場合は、ご祈祷をお願いする神社に電話をかけて尋ねてみるのが一番よいと思います。


初穂料のし袋 連名の書き方は?

薄紫の和紙に置かれた2本の筆
初穂料ののし袋を連名にする場合の書き方をお伝えしますね。

のし袋は水引を挟んで上を上段、下を下段ととらえます。

上段には名目を書きますので、神社では「初穂料」「御初穂料」「玉串料」、お寺では「御布施」などと書きます。

ここまでは共通です。下段に名前を書きますので、連名の場合はどのように書けばよいかを説明しますね。

夫婦で連名にする

下段の中央にまず名字を書きます。

その下に夫の名前、左隣に妻の名前を書きます。

家族で連名にする

下段の右から世帯主、妻、子どもの順番で名前を書きます。

苗字は世帯主だけで、それぞれの名前を左からに順に書き添えていきましょう。

人数が多い場合は世帯主の姓名を書き、左横に「他家族一同」と書いても大丈夫です。

その際は別紙を用意して家族全員の名前をすべて書き、のしの中袋に同封しておきましょう。

兄妹で連名にする

姓名は上の子、上の子の名前の隣に下の子の名前を書きます。

七五三の初穂料で、このようなケースはよくあると思います。

成人した兄弟で名字が異なる場合は、上の子の姓名が右、下の子の姓名が左になります。

誰を最初に書くか迷ったときは、年長者や代表者から、と覚えておきましょう。

縦書きですので右から順番に書いていきます。

まとめ

笑顔の2人の巫女さん
のしの連名については一般的にはこうですよ、というものであっても神社に相談すると別の回答が得られる場合もあります。

別々でもいいし、連名でも構いませんと言われることが多いようです。

どうしても心配なときは、素直にたずねてみるとよいと思いますよ。

なお、連名の場合も初穂料は人数分が必要になるので、そこは間違えないようにしてください。

夫婦連名での厄払いならば二人分の金額を包みます。

裏面には中に入れた金額を書きますのでこれもお忘れなく。

厄払いは人生に何度もあるものではないので、マナーや作法にも戸惑ってしまいますよね。

大切な行事ですので、ぜひ今回の記事を参考にしていただけたらと思います。