袴と言えば卒業シーズン。
最近は袴で卒業式に出る小学生も増えていると言います。
慣れない着付けをしてもらった我が子。
着崩れしないか、所作は大丈夫か、いろいろ心配はあるかと思いますが、なかでも気になるのがお手洗いではないでしょうか。
この記事では、袴でのお手洗いの仕方を説明します。
娘さんが困らないように教えてあげてくださいね。
袴でお手洗いの仕方は?
袴には男袴と女袴があり、娘さんが着るのは女袴です。
女袴はロングスカートと同じで、股のところがズボンのように分かれていません。
行燈袴と言います。
ですので、お手洗いに行くときは長いスカートをたくしあげる要領で大丈夫です。
着付けた袴を脱いで・・・なんて必要はありませんので、安心してくださいね。
とはいえ、袴は丈が長いですし、着物の袖も長いですから、いつもの洋服と同じ感覚ではありません。
着物を汚さずにお手洗いで用を足すには、いくつかポイントがあるのでご紹介しますね。
袴でトイレ 失敗しない方法は?
なるべくトイレに行かずに済めばいいですが、長時間だとそうはいきませんよね。
学校のトイレは質素ですし、大勢の人が使う場所なので床も清潔だとは限りません。
着物を汚さず、着崩れしないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
まず、袖の端をつまんでウエストのところに挟み込みます。
両袖を挟み込んでください。
つぎに、上体を倒してかがんでしまうと袴の裾が床についてしまうので、まっすぐに立ったまま両手で袴を上に持ち上げます。
体の前で合わせて上に持ち上げます。
着物、長じゅばん、裾除けも順番に上に持ち上げて、体の前でまとめます。
こうすれば、袴の裾や着物の袖を汚すことなくトイレが出来ます。
終わったら1枚ずつ順番に元に戻して、最後はシワなどがないかどうか確認しましょう。
手順はこちらの動画でも確認できます。
袴の着崩れを防ぐには?
子供さんへ伝える注意点としては、以下の2点です。
- トイレが終わった後、袖をちゃんと元に戻すこと
- 襦袢や着物は左右が重なり合っているので、焦らずに順番に元に戻していくこと
また、我慢して慌ててお手洗いに行っても、パッと座ってパッと終わらせる、と言うわけにいきませんので、早めに余裕をもってお手洗いに行くように言い聞かせましょう。
着崩れを防ごうと帯をきつくしめすぎたりすると体調が悪くなってしまうこともあるので、そこは親御さんが気を付けてあげてください。
3月はまだ寒いので体育館も冷えます。
防寒対策にと、スパッツをはかせるママもいるかもしれませんね。
トイレで脱ぐのにもたついてしまうかもしれないので、一度おうちで着てみて、所作を練習しておくとよいですよ。
まとめ
袴姿での卒業式はきっと思い出に残るはずです。
お子さんが気持ちよく過ごせるよう、親御さんがサポートしてあげてくださいね。